(1)年齢

　平成18年における新受刑者の男女別の年齢層別構成比は，2-4-1-5図のとおりである。男女ともに，30〜39歳の比率が最も高い。

2-4-1-5図　新受刑者の男女別・年齢層別構成比

　60歳以上の新受刑者の年齢層別人員の推移(最近20年間)は，2-4-1-6図のとおりである。
　新受刑者に占める高齢者の比率は，近年上昇傾向にある。平成18年は，65歳以上の者が1,882人(前年比285人増)となり，新受刑者全体の5.7％(同0.8ポイント上昇)を占めている。

2-4-1-6図　６０歳以上の新受刑者の年齢層別人員の推移

　平成18年12月31日現在における全受刑者7万496人のうち，60歳以上の者は，8,671人(このうち70歳以上は1,916人)であり，全受刑者の12.3％(前年同日現在と比較して0.7ポイント上昇)を占めている(矯正統計年報による。)。

(2)罪名

　平成18年における新受刑者の罪名別構成比を，男女別に高いものから見ると，男子では，窃盗が30.0％と最も高く，次いで，覚せい剤取締法違反(19.6％)，詐欺(7.7％)，道路交通法違反(5.9％)，傷害(5.6％)の順であり，女子では，覚せい剤取締法違反が33.6％と最も高く，次いで，窃盗(31.9％)，詐欺(6.5％)，入管法違反(4.8％)，殺人(4.0％)の順であった(CD-ROM資料2-6参照)。
　男子では，窃盗，次いで，覚せい剤取締法違反という順位は，平成10年以降変わらない。
　女子では，昭和53年以降，覚せい剤取締法違反が最も多数を占めている。

(3)刑の種類と刑期

　平成18年における新受刑者の刑の種類を見ると，懲役3万2,769人(99.2％)，禁錮245人(0.7％)，拘留14人であった。死刑の執行人員は，4人であった。
　懲役の新受刑者の刑期別構成比(最近5年間)は，2-4-1-7図のとおりである。
　各年とも，刑期が「1年を超え2年以下」の者の比率が最も高い。前年まで上昇傾向にあった刑期が2年を超える者の比率が，平成18年はわずかに低下した(年末在所懲役受刑者の刑期別収容人員の推移については，CD-ROM資料2-10参照)。

2-4-1-7図　懲役新受刑者の刑期別構成比の推移

(4)前歴
　新受刑者に占める初入者(入所度数が1度の者をいう。以下同じ。)の比率は，平成13年以降，半数を超えていたが，18年は，初入者の占める比率が50.0％とほぼ半数であった(新受刑者の罪名別入所度数については，CD-ROM資料2-8参照)。
　平成18年における新受刑者中の初入者1万6,504人(男子1万4,885人，女子1,619人)の執行猶予歴及び保護処分歴は，2-4-1-8図のとおりである。
　

2-4-1-8図　初入新受刑者の執行猶予・保護処分歴