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 平成18年版 犯罪白書 第6編/第3章/第2節/2 

2 社会を明るくする運動

 地域社会における犯罪予防活動の活発化のためには,地域社会の人々の犯罪予防に対する意識の啓発を図ることも重要である。「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」は,「国民の防犯意識を向上させるための広報啓発活動の推進」を具体的な施策として挙げているが,この一環として,法務省は,毎年7月を強調月間として,社会を明るくする運動を展開している。
 平成17年の第55回社会を明るくする運動では,小中学生を対象に実施した作文コンテストに10万8,044点の応募があったほか,街頭広報活動,講演会等の各種行事に合計約317万人が参加した。この運動は,こうした様々な行事を通して,地域社会の人々の社会的連帯感を強め,次代を担う青少年が犯罪や非行に陥らないことを目指している。同時に,犯罪や非行をした人々の社会復帰について,地域社会の人々の理解と関心を深め,地域社会が彼らを社会の一員として受け入れ,その更生を援助するよう促すことにより,彼らが再び犯罪や非行に陥らないことを目指している。