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 平成18年版 犯罪白書 第1編/第3章/第3節/1 

第3節 ハイテク犯罪

1 ハイテク犯罪の動向

 コンピュータ・電磁的記録対象犯罪(電子計算機使用詐欺,電磁的記録不正作出・毀棄及び電子計算機損壊等業務妨害をいう。)の検挙件数(最近5年間)は,1-3-3-1表のとおりである。
 検挙件数総数は,平成14年に減少した後は,おおむね増加傾向にあり,いずれの年も電子計算機使用詐欺がその多くを占める。

1-3-3-1表 コンピュータ・電磁的記録対象犯罪の検挙件数

 ネットワーク利用犯罪(インターネットを利用した詐欺,児童買春事案等,コンピュータ・ネットワークを利用した犯罪をいう。)の検挙件数(最近5年間)は,1-3-3-2表のとおりである。
 検挙件数総数は,最近5年間一貫して増加しており,特に平成17年は前年の約1.5倍となった。詐欺が前年の約2.6倍と大幅に増加しており,その手口は,インターネット・オークションを利用したものが多い(警察庁生活安全局の資料による。)。

1-3-3-2表 ネットワーク利用犯罪の検挙件数

 不正アクセス禁止法違反の検挙件数(最近5年間)は,1-3-3-3表のとおりである。
 平成17年の検挙件数は,前年の約2倍に増加し,同法律が施行された12年以降,最多となった。

1-3-3-3表 不正アクセス禁止法違反の検挙件数

 支払用カード電磁的記録に関する罪の認知件数及び検挙件数(最近4年間)は,1-3-3-4表のとおりである。
 認知件数,検挙件数ともに,平成14年から16年にかけて増加したが,17年はやや減少した。

1-3-3-4表 支払用カード電磁的記録に関する罪の認知件数・検挙件数