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 平成17年版 犯罪白書 第4編/第6章/第4節/1 

第4節 米国

1 少年非行の動向

 主要な犯罪(殺人,強姦,強盗,傷害,窃盗及び放火(arson)の6罪種をいう。以下,本節において同じ。)の検挙人員の推移(最近10年間)を,少年,青少年及び成人の別に見ると,4-6-4-1図のとおりである。

4-6-4-1図 主要な犯罪の少年・青少年・成人別検挙人員の推移(米国)

 主要な犯罪及び特定5罪種の少年,青年及び成人別の検挙人員並びにその人口比(最近10年間)は,4-6-4-2表のとおりである。

4-6-4-2表 主要な犯罪・特定5罪種の少年・青年・成人別検挙人員・人口比(米国)

 主要な犯罪について,少年検挙人員は,1994年(72万615人)以降減少傾向にあり,2003年は38万8,496人となった。少年人口比も1994年(2,446.7)以降おおむね低下傾向にあり,2003年は1,159.7となった。
 主要な犯罪について,各年齢層の検挙人員の人口比を比較すると,少年人口比は,成人人口比の約3倍で推移し,青年人口比は,成人人口比の約4倍で推移している。
 特定5罪種の少年検挙人員は,いずれもおおむね減少傾向を示している。
 特定5罪種について,各年齢層の検挙人員の人口比を比較すると,各年とも,すべての罪種について,青年人口比が最も高い数値を示している。少年人口比及び青年人口比ともに,成人人口比と比較して特に高い数値を示している罪種は,強盗と窃盗であり,青年人口比は,強盗については成人人口比の6〜7倍で,窃盗については成人人口比の4〜5倍で,おおむね横ばいであるのに対して,少年人口比の成人人口比に対する比率は,これらの罪種について,おおむね低下傾向にある。