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在外公館が邦人保護事務を通じて把握した日本人の国外における犯罪被害状況を見ると,平成16年は,6,410件(前年比2.5%増),7,203人(同2.8%増)であった(外務省領事局の資料による。)。
平成16年に日本人が国外において受けた犯罪被害の類型別構成比は,1-6-2-1図のとおりである。 その内訳を見ると,窃盗が5,169件(80.6%)と最も多く,次いで,詐欺455件(7.1%),強盗442件(6.9%)の順であった。 これを犯罪被害地域別に見ると,ヨーロッパ地域が2,714件(42.3%)と最も多く,次いで,アジア地域1,818件(28.4%),北アメリカ地域716件(11.2%)の順であった。この三つの地域について,被害内容を見ると,ヨーロッパ地域では,窃盗が2,466件(90.9%)と最も多く,次いで,強盗112件(4.1%),詐欺81件(3.0%)の順であり,アジア地域では,窃盗が1,257件(69.1%)と最も多く,次いで,詐欺294件(16.2%),強盗104件(5.7%)の順であり,北アメリカ地域では,窃盗が640件(89.4%)と最も多く,次いで,詐欺26件(3.6%),強盗20件(2.8%)の順であり,いずれの地域においても窃盗が大半を占めている。 また,犯罪被害による死亡者数は,平成7年以降10〜20人台で推移しており,16年は15人(前年比44.4%減)であった。他方,傷害,強盗等の犯罪による負傷者数は,16年は324人(同17.8%増)であり,10年前の7年(120人)と比較すると,2.7倍になっている。 1-6-2-1図 日本人の国外における犯罪被害の類型別構成比 |