精神障害者等（精神障害者及び精神障害の疑いのある者をいう。以下同じ。）の一般刑法犯（道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。以下，本節において同じ。）検挙人員の推移（最近10年間）は，1-4-5-1図のとおりである。
　平成16年における一般刑法犯の検挙人員38万9,027人のうち，精神障害者は915人（前年比8.4％減），精神障害の疑いのある者は1,373人（同17.0％減）であり，同検挙人員に占める精神障害者等の比率は，0.6％（同0.1ポイント低下）であった。

1-4-5-1図　精神障害者等の一般刑法犯検挙人員の推移

　平成16年の精神障害者等の一般刑法犯検挙人員を，罪名別に見ると，1-4-5-2表のとおりである。

1-4-5-2表　精神障害者等の一般刑法犯罪名別検挙人員

　精神障害者等の検挙人員の総数は，2,288人であり，その罪名別内訳を見ると，「窃盗・詐欺・横領（遺失物等横領を含む。）」が1,191人（52.1％）と最も多い。また，検挙人員総数中に占める精神障害者等の比率を罪名別に見ると，放火が11.2％と最も高く，次いで，殺人（7.0％）であった。