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 平成17年版 犯罪白書 第1編/第3章/第2節/2 

2 薬物犯罪の取締状況

(1) 覚せい剤等の押収

 覚せい剤等の押収量(最近15年間)は,1-3-2-9表のとおりである。
 覚せい剤(粉末)の押収量は,平成10年までは数十キログラムないし数百キログラム程度で推移していたが,11年,12年には1,000キログラムを超えた。しかし,13年以降は500キログラム未満となり,16年は約411キログラムであった。
 大麻の押収量は,近年増加しており,平成16年は過去最多の約1,055キログラムを記録した。
 近年,MDMA等錠剤型合成麻薬の押収量が急増しており,平成16年は過去最多の46万9,483錠を記録した。

1-3-2-9表 覚せい剤・麻薬・あへん・大麻の押収量

(2) 覚せい剤の仕出地

1-3-2-10表 覚せい剤の大量押収事犯の仕出地

 覚せい剤の大量押収事犯(一度に1キログラム以上を押収した場合(警察が押収したものに限る。)をいう。)の仕出地(最近15年間)は,1-3-2-10表のとおりである。
 平成16年は,台湾(118.9キログラム),香港(107.9キログラム)等が大量押収事犯の主たる仕出地であった。

(3) 麻薬特例法の運用状況

 麻薬特例法違反の検挙事件数(最近10年間)は,1-3-2-11表のとおりである。
 平成14年,15年と40件台で推移し,16年は55件(前年比9件増)であった。

1-3-2-11表 麻薬特例法違反検挙事件数

 麻薬特例法の特色の一つである没収・追徴規定の通常第一審における適用状況(最近10年間)は,1-3-2-12表のとおりである。
 平成16年は,合計金額が過去最多の約38億5,400万円であった。

1-3-2-12表 麻薬特例法の没収・追徴規定の通常第一審における適用状況