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 平成17年版 犯罪白書 第1編/第3章/第1節/3 

3 道交違反

 道交違反の取締件数の総数は,昭和59年に過去最多となり,その後,おおむね減少傾向を示し,近年は800万人前後で推移し,平成16年は852万5,600件(前年比4.9%増)であった(警察庁交通局の統計による。)。
 平成16年における道交違反取締件数の違反態様別構成比は,1-3-1-4図のとおりである。道交違反のうち,交通反則通告制度に基づき反則事件として告知された件数は,771万179件(取締件数の90.4%)であり,これを違反態様別に見ると,速度超過が31.8%と最も多く,次いで,駐停車違反(21.6%),一時停止違反(13.0%)の順であった。
 ところで,道路交通法の一部を改正する法律(平成16年法律第90号)は,携帯電話等使用等禁止違反等について定めているが,携帯電話等使用等禁止違反の取締件数は,平成16年11月の施行後6か月間で,15万411件であった(警察庁交通局の資料による。)。
 他方,平成16年に非反則事件として検察庁に送致された道交違反は,81万5,421件であり,これを違反態様別に見ると,速度超過が45.2%と最も多く,次いで,酒気帯び・酒酔い運転(18.7%),無免許運転(7.7%)の順であった。これら交通三悪が送致件数の71.6%を占めている。

1-3-1-4図 道交違反取締件数の違反態様別構成比