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 平成17年版 犯罪白書 第1編/第3章/第1節/2 

2 危険運転致死傷・交通関係業過

 危険運転致死傷及び交通関係業過の検挙人員の推移(最近10年間)は,1-3-1-2図のとおりである。
 検挙人員総数は,平成10年以降増加し,16年は危険運転致死傷も含め90万389人(前年比1.1%増)となった。16年の致死事件の検挙人員は,危険運転致死38人(前年比46.5%減),業務上過失致死6,333人(同3.2%減),過失致死47人(同37.3%減)であった。

1-3-1-2図 危険運転致死傷・交通関係業過の検挙人員の推移

 ひき逃げ事件(交通関係業過を伴う事故不申告等)の発生件数及び検挙率の推移(最近10年間)は,1-3-1-3図のとおりである。

1-3-1-3図 ひき逃げ事件の発生件数・検挙率の推移

 ひき逃げ事件の発生件数は,増加傾向にあり,特に平成12年以降急増し,16年は1万9,960件(前年比2.8%増)となった。ひき逃げ事件全体の検挙率は,低下傾向にあり,16年は26.3%(同0.8ポイント低下)であった。ひき逃げ事件のうち,死亡事故の検挙率は,おおむね90%台で推移し,16年は95.9%(同5.6ポイント上昇)であった。また,重傷事故の検挙率は,12年以降50%台で推移し,16年は48.1%(同2.2ポイント低下)であった。