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 昭和39年版 犯罪白書 第三編/第一章/一/4 

4 出所受刑者

 刑務所を出所する受刑者にはIII-20表に示すとおり,満期釈放,仮釈放,刑の執行停止,死亡(死刑の執行をふくむ),移送などの理由によるものがある。

III-20表 出所受刑者の出所事由別内訳(昭和36,37年)

 釈放受刑者について,仮釈放および満期釈放別に,その割合をみると,III-21表のとおり,昭和三七年には,仮釈放の割合が六三%弱になり,前年より約二%少なくなった。

III-21表 受刑者の満期釈放,仮釈放別人員と率(昭和33〜37年)

 次に,昭和三七年の釈放受刑者について,その在所期間をみると,III-22表のとおりで,満期釈放者では,一年以下のものが五六%をこえているのに対し,仮釈放者では,一年以下のものは三三・六%にすぎない。すなわち,在所期間三月以下で釈放になったもののうち,仮釈放になったものは一・五%,同三月をこえ六月以下で釈放になったもののうち,仮釈放になったものは二二・六%にすぎないが,六月をこえる期間在所して釈放になったものでは,そのうち六八・二%が仮釈放になっている。

III-22表 釈放受刑者の在所期間別人員の率(昭和33〜37年)