日本国内で犯罪を犯して国外に逃亡している被疑者の数について，最近10年間の推移を示したものが，2-6-2-1図である。国外逃亡被疑者数は，平成9年以降増加し，15年12月31日現在703人（前年12月31日現在から12.5％増）である。

2-6-2-1図　国外逃亡被疑者数の推移

　国外逃亡被疑者数を国籍等別に示したものが，2-6-2-2表であり，中国が275人（総数の39.1％）と最も多く，次いで，日本146人（同20.8％），ブラジル56人（同8.0％），韓国・朝鮮46人（同6.5％）の順である。平成15年12月31日現在の国外逃亡被疑者を罪種別に示したものが，2-6-2-3表であり，窃盗が206人と最も多く，次いで，凶悪犯，知能犯，薬物事犯の順である。

2-6-2-2表　国外逃亡被疑者の国籍等別人員

2-6-2-3表　国外逃亡被疑者の罪種別人員

　平成15年12月31日現在の国外逃亡被疑者について，その推定逃亡先の国・地域を被疑者数の多い順に見ると，中国が125人（うち日本人被疑者11人）と最も多く，次いで，フィリピン37人（同26人），韓国・朝鮮30人（同7人），米国21人（同18人）の順である（警察庁刑事局の資料による。）。