前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成16年版 犯罪白書 第2編/第2章/第3節 

第3節 被疑者の逮捕と勾留

 2-2-3-1表は,平成15年における検察庁既済事件(交通関係業過及び道交違反を除く。)について,被疑者の逮捕・勾留の状況を罪名別に見たものである。
 身柄事件,すなわち警察等によって被疑者が逮捕されて身柄付きで送致された事件及び検察庁で被疑者が逮捕された事件の被疑者が全被疑者に占める比率(身柄率)は32.7%であり,これを罪名別に見ると,強盗が最も高く,以下,強姦,覚せい剤取締法違反,殺人,恐喝の順となっている。
 身柄事件のうち,検察官が勾留を請求したものの比率(勾留請求率)は93.6%であり,そのうち裁判官が勾留請求を却下したものの比率は0.3%であった。
 検察庁既済事件(交通関係業過及び道交違反を除く。)について,検察官が勾留を請求した総人員は,平成11年10万5,394人,12年11万5,625人,13年12万1,696人,14年12万9,345人,15年13万8,900人と増加している(検察統計年報による。)。

2-2-3-1表 検察庁既済事件の罪名別及び逮捕・拘留別人員