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 平成16年版 犯罪白書 第1編/第3章/第2節 

第2節 犯罪歴がある少年の犯罪

 1-3-1-1図に示すとおり,少年の一般刑法犯検挙人員中,再犯者の人員は平成9年以降,再犯者率は10年以降,増加・上昇傾向にあり,平成15年には,人員は4万381人,再犯者率は28.0%となっている。
 1-3-2-1表は,平成15年に一般刑法犯により検挙された少年について,再犯者の人員及び再犯者率並びに前回処分内容を,主要罪名別に見たものである。再犯者率は,総数では28.0%であるが,殺人,強盗,恐喝,傷害致死及び強姦では50%を超え,傷害,暴行,脅迫,詐欺及び器物損壊では40%を超えており,凶悪犯及び暴力的犯罪で高くなっている。
 また,再犯者の前回処分を見ると,前回家庭裁判所で審判不開始となった者が検挙人員総数の10.7%で最も多く,次いで,保護観察(4.9%),不処分(3.4%)の順となっている。これは,家庭裁判所での少年の処分において,審判不開始が最も多く,次いで,保護観察,不処分が多いことを反映していると思われる(第4編第2章第2節2参照)。

1-3-2-1表 少年一般刑法犯検挙人員の主要罪名別・前回処分別人員