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 平成16年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/1 

1 外国人出入国の動向

 外国人新規入国者数は,平成14年までは増加傾向にあったが,15年は前年より1万2,348人(0.3%)減少して463万3,892人となった。新規入国者減少の主な理由としては,米国等によるイラクに対する武力行使に伴うテロ懸念,SARS(重症急性呼吸器症候群)のアジア地域での流行等が考えられる。
 平成15年の外国人新規入国者を国籍(出身地)の地域別に見ると,前年同様,アジア地域が6割を超え,次いで,北米地域,ヨーロッパ地域,オセアニア地域,南米地域,アフリカ地域の順となっている。国籍(地域)別では,韓国が,過去最高であった前年を更に上回り,129万3,809人(27.9%)で最も多く,以下,台湾76万322人(16.4%),米国59万6,494人(12.9%),中国(台湾及び香港を除く。以下,本項において同じ。)27万6,297人(6.0%)の順となっている。なお,中国の新規入国者は,14年までは3年連続して対前年比20%前後の増加を示していたが,15年は1.2%の増加にとどまった。
 平成15年の外国人新規入国者の在留資格を見ると,観光等を目的とする短期滞在が91.9%とそのほとんどを占め,以下,興行(2.9%),研修(1.4%),定住者(0.7%),就学(0.6%),留学(0.5%)の順となっている。
 我が国に在留する外国人のうち,不法残留者の数(推計値)は,過去最高の29万8,646人を記録した平成5年5月1日現在以降減少傾向にあり,16年1月1日現在で21万9,418人(前年同日現在と比較して1,134人,0.5%減)であった。これを国籍(出身地)別に見ると,推計値に基づくものではあるが,韓国が21.2%で最も多く,次いで,中国15.3%,フィリピン14.3%となっており,中国の増加(対前年同日比13.0%増)が目立っている(法務省入国管理局の資料による。)。