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2 保護観察 (1) 少年に対する保護観察処分と少年院仮退院後の保護観察 殺人・強盗を行った少年に対する保護観察処分及び少年院仮退院後の保護観察対象者に関する新規受理人員の推移を見たのが,5―6―3―3図[1][2]である。保護観察処分について見ると,殺人については極めて数が少ないが,横ばいないし減少傾向にあり,強盗については平成5年以降急激に増加しており,14年には5年の2.3倍に達している。
少年院仮退院者について見ると,殺人については数が少ないが微増傾向にあり,強盗については,7年以降増加傾向にあり,14年には7年の2.9倍に達している。強盗を行って少年院送致となった者が増加したことに伴うものと思われる。 (2) 仮出獄後の保護観察と執行猶予中の保護観察 殺人・強盗を行った者に対する仮出獄後の保護観察対象者及び保護観察付き執行猶予者に関する新規受理人員の推移を見たのが,5―6―3―3図[3][4]である。仮出獄者は,殺人は減少傾向にあり,強盗は平成6年まで減少傾向にあったが,その後増加傾向にある。強盗を行って刑務所で服役する者が増加したことに伴うものと思われる。保護観察付き執行猶予者は数が少なく,殺人はほぼ一貫して減少傾向,強盗は減少傾向から平成5年以降に増加傾向へと転じている。
5―6―3―3図 保護観察新規受理人員の推移 |