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 平成15年版 犯罪白書 第4編/第1章/第4節/3 

3 家庭内暴力

 最近10年間の家庭内暴力に係る少年の学職別の状況を見たものが4―1―4―4図である。
 少年による家庭内暴力の認知件数は,平成7年以降増加傾向にあり,12年に1,386件(前年比48.9%増)と急増した後,13年には1,289件(同7.0%減)となり,14年には横ばいの1,291件となっている。学職別で最も高い比率を占めるのは中学生であり,14年では32.5%となっている。

4―1―4―4図 家庭内暴力事犯少年の学職別状況

 平成14年における家庭内暴力の対象を見ると,母親が761件(58.9%)と最も多く,次いで,物(家財道具等)が208件(16.1%),同居の親族が119件(9.2%),父親が114件(8.8%),兄弟姉妹が69件(5.3%),その他が20件(1.5%)となっている(警察庁生活安全局の資料による。)。