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 平成15年版 犯罪白書 第2編/第6章/第2節/1 

第2節 犯罪者の国外逃亡と逃亡犯罪人の引渡し

1 犯罪者の国外逃亡

 日本国内で犯罪を犯して国外に逃亡している被疑者の数について,最近10年間の推移を示したものが,2―6―2―1図である。国外逃亡被疑者数は,平成9年以降増加し,14年12月31日現在625人(前年12月31日現在から13.0%増)となっている。

2―6―2―1図 国外逃亡被疑者数の推移

 これを国籍(地域も含む。)別に示したものが2―6―2―2表であり,中国が254人(総数の40.6%)で最も多く,次いで,日本121人(同19.4%),ブラジル39人(同6.2%),韓国・朝鮮38人(同6.1%)の順となっている。

2―6―2―2表 国外逃亡被疑者数の国籍等別人員及び構成比

 平成14年12月31日現在の国外逃亡被疑者を罪種別に示したものが2―6―2―3表であり,凶悪犯が182人で最も多く,次いで窃盗,知能犯,薬物関係事犯の順となっている。
 平成14年12月31日現在の国外逃亡被疑者について,その推定逃亡先国(地域を含む。)を被疑者数の多い順に見ると,中国122人(うち,日本人被疑者8人),次いでフィリピン36人(同26人),韓国・朝鮮25人(同4人),米国13人(同11人)等となっている(警察庁刑事局の資料による。)。

2―6―2―3表 国外逃亡被疑者の罪種等別人員