前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成14年版 犯罪白書 第2編/第4章/第2節/4 

4 再入状況

 平成8年における出所者について,13年末までの再入状況を,各年末までに再入した者の比率で見ると,2-4-2-7表のとおりである。出所事由別に比較すると,満期釈放者の方が仮釈放者よりも早い時期に再犯に陥る傾向が見られる。一方,13年の再入受刑者について,再犯期間(前回の刑の執行を受けて出所した日から,再入に係る罪を犯した日までの期間)ごとに前刑時の罪名別構成比を見ると,再犯期間1年未満では窃盗が39.2%と最も高率を占め,次いで覚せい剤取締法違反が26.2%となっている(巻末資料2-10参照)。

2-4-2-7表 平成8年出所受刑者の平成13年末までの再入率

 なお,平成4年から8年までの出所者について,出所年を含む5年間に再入した者の累積の比率を見たものが2-4-2-8表である。

2-4-2-8表 出所年から5年間における再入率の推移