2-4-2-4図は，平成13年の新受刑者について男女・年齢層別構成比を見たものである。

2-4-2-4図　新受刑者の男女・年齢層別構成比

　平成13年の新受刑者中に占める60歳以上の受刑者は，2,337人(男2,232人，女105人)であり，新受刑者全体の8.2％となっている。平成4年には942人(4.5％)であり，年ごとに増加している。
　なお，平成13年12月31日現在における受刑者中60歳以上の者は5,216人(うち，70歳以上は876人)であり，受刑者全体の9.8％を占める。

　平成13年における新受刑者の罪名のうち，構成比の高いものを男女別にそれぞれ上位5位まで見ると，男子では，[1]窃盗(26.8％)，[2]覚せい剤取締法違反(24.4％)，[3]詐欺(7.0％)，[4]道路交通法違反(6.7％)，[5]傷害(5.9％)の順であり，女子では，[1]覚せい剤取締法違反(46.4％)，[2]窃盗(20.9％)，[3]詐欺(8.2％)，[4]殺人(4.7％)，[5]道路交通法違反(2.9％)の順である(巻末資料2-7参照)。

　平成13年における新受刑者の刑の種類について見ると，99.1％(2万8,226人)は懲役であり，次いで，禁錮0.7％(194人)，拘留0.2％(47人)，死刑(執行人員)0.01％(2人)である。
　2-4-2-5図は，平成9年から13年における新受刑者中の懲役受刑者の刑期別構成比を示したものであるが，2年を超える者の割合が漸増傾向にある。

2-4-2-5図　懲役新受刑者の刑期別構成比の推移

　なお，年末在所懲役受刑者の刑期別収容人員の推移は巻末資料2-11のとおりである。

　2-4-2-6図は，平成13年における新受刑者中の初入者(裁判の確定により初めて行刑施設に入所した者をいう。)1万4,294人の執行猶予歴及び保護処分歴の内訳を見たものである。

2-4-2-6図　初入受刑者の執行猶予歴・保護処分歴

　平成13年の新受刑者のうち，再入受刑者(行刑施設への入所度数が2度以上に及ぶ者)の比率は，男子が51.0％，女子が28.6％となっている。この再入受刑者を罪名別構成比で見ると，男子では窃盗(30.7％)が，女子では覚せい剤取締法違反(57.5％)が最も高くなっている。また，入所度数5度以上の新受刑者は総数の19.3％(5,488人)であり，罪名別に入所度数5度以上の者の占める比率を見ると，暴力行為等処罰法違反では41.5％，住居侵入では33.3％となっている(巻末資料2-8及び2-9参照)。