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 平成13年版 犯罪白書 第4編/第2章/第4節/2 

2 殺人

 IV-27図は,1988年以降における各国の殺人の認知件数及び検挙率の推移を見たものであり,1988年の認知件数を100とする指数の推移も併せて示してある(巻末資料IV-15及びIV-16参照)。

IV-27図 5か国における殺人の認知件数・検挙率の推移

 各国によって殺人の構成要件に多少の差異があるが,この罪名を前提として統計数値を見る限り,我が国の殺人の認知件数は,全体を通じて,アメリカ,ドイツ及びフランスを下回っている。我が国は,1991年以降,認知件数の上では,イギリスとほぼ同じ水準で推移しているが,発生率の上では,他の4か国をいずれも相当下回っている。
 一方,殺人の検挙率を見ると,我が国は,全期間を通じて他の4か国を上回っている。1999年の検挙率は95.2%,2000年の検挙率は94.3%であり,12年以上にわたって,94%以上の高い検挙率を安定して維持している。