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 平成13年版 犯罪白書 第3編/第2章/第4節/2 

2 入・出院状況

(1) 入院状況

 昭和24年以降の少年院新収容者の人員の推移は,III-27図のとおりである。新収容者は,60年以降は漸減傾向にあったが,平成8年以降は増加し,12年における新収容者は6,052人(前年比9.3%増),一日平均収容人員は4,528人(同7.9%増)である(巻末資料III-12参照)。これらはいずれも,昭和52年に少年院が現在の処遇区分を設けて以降最高となった59年とほぼ同じ数値である。

III-27図 少年院新収容者の男女別人員の推移

 III-6表は,新収容者の内訳を,少年院の種別及び処遇区分別に見たものである。

III-6表 少年院新収容者の種別及び処遇区分別人員

(2) 出院状況

 平成12年における出院者は5,484人であり,その97.7%(5,357人)が仮退院者である。これら出院者の進路については,33.9%が就職決定,45.4%が就職希望,9.6%が進学希望,2.1%が中学校復学決定,3.0%が高等学校復学決定などとなっており,進路未定のまま出院する者は5.1%である。また,仮退院者の平均在院期間は,長期処遇では380日,一般短期処遇では148日,特修短期処遇では80日である(矯正統計年報による。)。