III-6図は,警察庁の統計により,少年特別法犯の内訳が明らかにされた昭和31年以降の交通関係法令違反を除く特別法犯の罪名別送致人員の推移を示したものである(
巻末資料III-6参照)。
III-6図 少年特別法犯の送致人員の推移
少年特別法犯送致人員総数の動きを見ると,昭和38年の1万8,967人と58年の3万9,062人をピークとする大きな波が見られる。罪名別に見ると,30年代は銃刀法違反が多かったが,40年代の後半からは,薬物関係の犯罪が著しく増加している。少年の薬物犯罪において圧倒的多数を占めるのは毒劇法違反であり,次いで覚せい剤取締法違反である。