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 平成13年版 犯罪白書 第1編/第2章/第3節/2 

2 精神障害者等の犯罪の検察庁及び裁判所における処理状況

 平成8年から12年までの5年間に,検察庁で不起訴処分に付された被疑者のうち,精神障害のため,心神喪失と認められた者及び心神耗弱と認められた者並びに第一審裁判所で心神喪失を理由として無罪になった者及び心神耗弱を理由として刑を減軽された者の推移を見たものが,I-21表である。

I-21表 心神喪失者・心神耗弱者の人員

 平成12年においては,心神喪失者・心神耗弱者735人のうち,436人が措置入院,64人が実刑・身柄拘束となっている(巻末資料I-7参照)。
 I-22表は,罪名別及び精神障害名別に,不起訴処分理由及び裁判結果を見たものである。心神喪失者・心神耗弱者735人について,罪名別に見ると,殺人が131人(17.8%)と最も多い。

I-22表 罪名・精神障害名別処分結果

 同じく,精神障害名別に見ると,精神分裂病が459人(62.4%)と最も多い。また,傷害致死の75.0%,強姦・強制わいせつの68.8%,殺人の68.7%が精神分裂病である(巻末資料I-8参照)。