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 平成11年版 犯罪白書 第5編/第7章/第5節/4 

4 被害者援助団体が行う被害者支援プログラム

 1986年に設立された国立被害者援助・仲裁センターには,1998年1月1日現在,150の被害者援助機関が加入しており,全国約600か所に常設の受け入れ窓口が設けられている。1998年に全国の被害者援助機関が受け入れた被害者は7万218人である(フランス司法省の資料による。)。
 これらの被害者援助機関は,被害者との面接を行い,被害者の権利や訴訟手続,国による補償制度等についての情報を提供し,必要な場合には司法,福祉,医療,保険等の専門家を紹介するほか,精神的援助も行っている。また,検察官からの委任を受けて,中立の立場の仲裁者として刑事仲裁を行うほか,刑事仲裁の仲裁者,関係機関の職員,ボランティア等に対する専門的研修を行っている。