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 平成11年版 犯罪白書 第5編/第3章/第2節/1 

第2節 調査結果

1 回答者の属性等

 (1)回答者の属性
 V-13表は,回答者の罪種ごとの男女別,年齢層別及び職業別の人員並びに各構成比を見たものである。なお,最も高い構成比を占める回答者の年齢層を,罪種別に見ると,強姦及び強制わいせつでは,20歳代が60%を超えている。その他の罪種では,殺人等及び業過致死で50歳代が30%前後,傷害等,業過傷及び強盗で20歳代が30%前後,恐喝で20歳代が約41%,詐欺等で50歳代が約28%となっているほかは,各罪種共に,20歳代から60歳代までのほとんどにおいて,おおむね15%から25%の間となっている。

V-13表 回答者の属性

 (2)遺族の被害者に対する続柄等
 V-14表は,殺人等及び業過致死の遺族について,被害者に対する続柄を見たものである。殺人等及び業過致死共に,親が最も多い。被害者との同居の有無については,事件当時の同居の比率が,殺人等で約48%,業過致死で約76%であり,被害者が家計を支えていたかどうかについては,主に支えていたものの占める比率が,殺人等で約33%,業過致死で約36%である。
 被害者の性別については,男性が,殺人等で約67%,業過致死で約63%である。また,被害者の年齢層別の比率は,殺人等(約28%)及び業過致死(約21%)共に,20歳代が最も高くなっているが,次に高いのは,殺人等が50歳代(約19%)であるのに対し,業過致死は70歳以上(約19%)である。

V-14表 遺族回答者の被害者に対する続柄