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 平成11年版 犯罪白書 第4編/第1章/第1節/2 

2 麻薬等事犯

 IV-3図は,昭和44年以降の30年間について,麻薬等事犯(麻薬取締法違反,あへん法違反及び大麻取締法違反をいう。以下,本節において同じ。)の検挙人員の推移を見たものである。
 平成10年における麻薬等事犯の検挙人員は,麻薬取締法違反が278人(前年より40人増),あへん法違反が134人(同27人減),大麻取締法違反が1,316人(同141人増)となっている。なお,麻薬取締法違反について,その内訳を見ると,コカイン事犯98人(35.3%),ヘロイン事犯65人(23.4%),向精神薬事犯45人(16.2%),LSD事犯35人(12.6%)等となっている。
 平成10年における来日外国人による麻薬等事犯検挙人員は,264人(前年より13人減少)で,これを国籍別に見ると,イランが72人(27.3%)で最も多く,次いで,アメリカ28人(10.6%),タイ23人(8.7%),ヴィエトナム21人(8.0%)等となっている(警察庁生活安全局の資料による。)。
 平成10年における麻薬取締法違反及び大麻取締法違反に占める暴力団構成員等の比率は,それぞれ17.7%,24.0%となっている(警察庁生活安全局の資料による。)。

IV-3図 麻薬等事犯検挙人員の推移