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3 新受刑者の特徴 (1)年 齢
II-11図は,平成10年の新受刑者について男女・年齢層別構成比を見たものである。 II-11図 新受刑者の男女・年齢層別構成比 平成10年の新受刑者中に占める60歳以上の受刑者は,1,677人であり,これは新受刑者全体の7.3%となっている。なお,我が国では60歳以上の高齢受刑者を収容する施設は特に指定されておらず,高齢受刑者は,その収容分類級に従って各行刑施設に分類収容されている。(2)罪 名 平成10年における新受刑者の罪名のうち,構成比の高いものを男女別にそれぞれ上位5位まで見ると,男子では,[1]窃盗(28.7%),[2]覚せい剤取締法違反(24.6%),[3]詐欺(7.1%),[4]道路交通法違反(6.3%),[5]傷害(5.9%)の順であり,女子では,[1]覚せい剤取締法違反(48.3%),[2]窃盗(21.0%),[3]詐欺(8.8%),[4]殺人(4.6%),[5]道路交通法違反(3.1%)の順である(巻末資料II-7参照)。 (3)刑名及び刑期 平成10年における新受刑者の刑の種類について見ると,99.3%(2万2,940人)は懲役であり,次いで,禁錮0.5%(107人),拘留0.2%(48人),死刑(執行人員)0.03%(6人)である。 II-12図は,平成10年における新受刑者中,懲役受刑者の刑期別構成比を示したものである。 II-12図 懲役新受刑者の刑期別構成比 (4)初入受刑者の執行猶予歴及び保護処分歴II-13図は,平成10年における新受刑者中の初入者(裁判の確定により初めて行刑施設に入所した者をいう。)1万443人の執行猶予歴及び保護処分歴の内訳を見たものである。 II-13図 初入受刑者の執行猶予歴・保護処分歴 (5)入所度数平成10年の新受刑者のうち,再入受刑者(行刑施設への入所度数が2度以上に及ぶ者)の比率は,男子が56.0%,女子が33.4%で,総数では54.8%となっている。これを罪名別に見ると,男子では窃盗(33.6%)が,女子では覚せい剤取締法違反(52.5%)が,それぞれ最も多くなっている。また,入所度数5度以上の新受刑者は,総数の23.4%(5,396人)であり,罪名別では,暴力行為等処罰法違反で49.6%,住居侵入で46.3%を占めている(巻末資料II-8巻末資料II-9参照)。 |