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3 財産犯 最近10年間の窃盗,詐欺,遺失物等横領を除く横領及び遺失物等横領の認知件数,検挙件数並びに検挙人員の推移は,I-6図のとおりである。平成10年は,前年と比べ,認知件数,検挙件数及び検挙人員のいずれも,窃盗及び遺失物等横領は増加し,詐欺及び遺失物等横領を除く横領は減少した。
平成10年には,前年と比べ,窃盗は,認知件数が12万3,506件(7.4%),検挙件数が1万635件(1.8%),検挙人員が5,697人(3.2%),それぞれ増加し,遺失物等横領も,認知件数が5,070件(8.6%),検挙件数が5,057件(8.6%),検挙人員が5,315人(8.7%),それぞれ増加した。一方,詐欺は,認知件数が1,147件(2.3%),検挙件数が1,828件(4.0%),検挙人員は97人(1.1%),それぞれ減少し,遺失物等横領を除く横領も,認知件数が214件(13.6%),検挙件数が241件(16.3%),検挙人員が48人(5.2%),それぞれ減少した。10年における罪種別の発生率は,窃盗が1,414.4,詐欺が38.2,遺失物等横領を除く横領が1.1,遺失物等横領が50.6である。 平成10年における窃盗を手口別に見ると,その構成比はI-7図のとおりであり,重要窃盗犯といわれる,侵入盗,すり,ひったくり及び自動車盗の認知件数の合計が,33万369件と全体の18.5%を占めている(巻末資料I-5参照)。また,重要窃盗犯の検挙率は64.6%であるが,窃盗犯全体の検挙率は33.4%となっており,大きな差が見られる。 I-6図 財産犯の認知件数・検挙件数・検挙人員の推移(平成元年〜10年) I-7図 窃盗の手口別構成比(平成10年) |