前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和38年版 犯罪白書 第四編/第三章/二/2 

2 麻薬受刑者の国籍

 麻薬受刑者の国籍別人員の比率では,外国人のそれが昭和三二年以降しだいに下降して昭和三六年の新受刑者では一二・七%を示しているが,実人員数から見るとあまり減少しておらず,比率の低下したのはむしろ日本人受刑者の増加の影響とみなしうることは,概況のところで述べたところである。本調査の結果では,IV-23表の示すとおり,総数でほ一六・三%と再びかなりの増加を示している。また各群別に比較すると,密売者において外国人の占める比率が最も高く,二二・七%を示し,とくに女子だけについてみると四八・一%の高率を示している。

IV-23表 麻薬関係受刑者の国籍別人員