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 平成10年版 犯罪白書 第1編/第1章/第4節/3 

3 日本人の国外における被害

 外務大巨官房領事移住部の資料によると,在外公館が邦人保護事務を通して把握した日本人の国外における犯罪被害状況は,平成9年は,件数で6466件,人員で7458人と,件数,人員共に前年を下回っている。
 被害の大半は窃盗及び詐欺であり,平成9年は,これらの被害で総件数の84.2%(5444件)を占め,次いで,強盗が12.9%(831件)となっている。一方,犯罪被害による死亡者数は,9年には29人と,昭和63年度(会計年度)以降(平成6年度までは会計年度。7年以降は暦年。)の10年間における最高となった。また傷害・暴行,強盗等の犯罪被害による負傷者も,9年には161人と,昭和63年度の52人の3倍以上になっており,海外渡航者数の伸びをはるかに上回っている。