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 平成10年版 犯罪白書 第1編/第1章/第3節/1 

1 主要な犯罪


 I-22図は,1987年から1996年までの10年間について,各国の主要な犯罪の認知件数の推移を見たものである。

I-22図 主要な犯罪の認知件数の推移(1987年〜1996年)

 主要な犯罪の認知件数は,アメリカにおいては1992年から,イギリスにおいては1993年から,また,フランスにおいては1995年から,それぞれ減少に転じているのに対し,我が国においては,最近はほぼ横ばいである。また,ドイツにおける統一後の認知件数の増加は著しかったものの,最近は同じくほぼ横ばいである。
 I-23図は,1995年及び1996年の各国の主要な犯罪の発生率及び検挙率を見たものである。

I-23図 主要な犯罪の発生率・検挙率(1995年・1996年)

 これらの統計数値によれば,我が国の発生率は,5か国の中では最も低い。また,我が国の検挙率は,アメリカ,イギリス及びフランスよりは高い水準にあるが,ドイツよりは低くなっている。