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 平成 9年版 犯罪白書 第2編/第4章/第5節/5 

5 外国人による事犯

 II-28図は,昭和62年以降の10年間について,地方裁判所・簡易裁判所による通常第一審における外国人事件(外国人が被告人となった事件をいう。以下,本項において同じ。)及び通訳・翻訳人の付いた外国人事件の有罪人員の推移を見たものである。

II-28図 外国人事件及び通訳・翻訳人の付いた外国人事件の有罪人員の推移

 外国人事件及び通訳・翻訳人の付いた外国人事件の有罪人員は,いずれも増加傾向にあり,特に後者は,平成元年以降急増し,この10年間で17倍となっている。8年の通訳・翻訳人の付いた外国人事件の有罪人員は,有罪人員総数の10.1%,外国人事件の有罪人員の82.9%を占めている(最高裁判所事務総局の資料による。)。
 平成8年の地方裁判所・簡易裁判所による通常第一審における通訳人の付いた外国人被告人の言語別終局人員の構成比を見たのが,II-29図である。

II-29図 通訳人の付いた外国人被告人の言語別構成比

 平成8年の地方裁判所・簡易裁判所による通常第一審における通訳・翻訳人の付いた外国人事件の科刑状況は,無期懲役1人,有期懲役6,347人,有期禁錮11人,罰金12人となっている。さらに,通訳・翻訳人の付いた外国人事件の有期懲役・禁錮の刑期別人員を日本人による事件と比較して見たものがII-16表である。

II-16表 通訳・翻訳人の付いた外国人被告人の刑期別人員