第4章 裁 判
第1節 概 説
1 戦前の裁判所 第二次世界大戦終結前における裁判所の構成は,明治23年2月に公布(同年11月施行)された裁判所構成法(明治23年法律第6号)等によって定められ,通常裁判所については,大審院,控訴院,地方裁判所及び区裁判所の4種とされ,これら裁判所は司法大臣の行政監督権の下にあった。また,各裁判所には検事局が行置されていた。 なお,終戦当時には,大審院は東京に,控訴院は現在の高等裁判所所在地に,地方裁判所は現在の地方裁判所と同じ所在地に加えて樺太にも設置されていた(東京には,東京民事地方裁判所と東京刑事地方裁判所が別個に設けられていた。)。
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