前の項目 次の項目 目次 図表目次 年版選択 | |
|
I-83図は,昭和31年以降における日本人の出国者数の推移を示したものである。日本人の出国者数は,31年の3万人台から30年代終わりの10万人台へと漸増傾向にあったが,40年代に入ると急激に増加し始め,47年には100万人を突破した。この間,45年にはジャンボ・ジェット機が就航し,46年には為替相場が「1ドル=360円」の固定相場制から変動相場制へ移行して「円高・ドル安」が始まっている。その後も,第二次石油ショックによる景気の低迷等が見られた55年及び湾岸戦争のあった平成3年を除いて大幅な増加を続けており,2年には1,000万人を突破している。8年の出国者数は,過去最高であった前年より約140万人(9.1%)増加し,最高記録を更新した。
I-83図 日本人出国者数の推移 最近10年間における出国者の渡航先を地域別に見ると,どの年次においても,アジア州が最も多く,全体の半数近くを占め,次いで北アメリカ州,ヨーロッパ州,オセアニア州の順となっている。I-84図は,海外在留の日本人のうち,在留国の永住権を得ている「永住者」及び3か月以上滞在している「長期滞在者」(合わせて「在留邦人」という。)の推移を見たものである。昭和51年以降,長期滞在者は漸増傾向にあるが,永住者はほぼ横ばいの状態が続いている。 I-84図 在留邦人数の推移 |