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 平成 9年版 犯罪白書 第1編/第3章/第7節/2 

2 略取・誘拐

 略取・誘拐の認知件数,検挙件数及び検挙人員の推移は,I-28図のとおりである。(巻末資料I-4参照)

I-28図 略取・誘拐の認知件数・検挙件数・検挙人員の推移

 認知件数は,昭和26年に531件と最高値となり,以降30年を除いて減少し,34年に124件となった。その後増加に転じ,起伏を示しながら45年にピークとなり,以降58年までおおむね減少した。59年以降はほぼ増加傾向にある。
 検挙件数は,認知件数と同様の傾向を示し,また,検挙人員は,平成3年から7年の間を除いて,認知件数と同様の推移を示している。
 昭和21年以降の検挙率は,63年の89.3%が最低で,ほとんどの年が95%を超える高率となっている。
 平成8年の認知件数は251件,検挙件数は250件,検挙人員は189人,検挙率は99.6%である。