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 平成 9年版 犯罪白書 第1編/第3章/第3節/3 

3 脅  迫

 脅迫の認知件数,検挙件数及び検挙人員の推移は,I-12図のとおりである。(巻末資料I-4参照)
 認知件数は,昭和25年まで急激に増加し,26年に一時減少を見せるものの,その後5年間増え続ける。30年代は,33年に8,088件のピークに達するなど年間6,000件以上の水準で増減を繰り返している。40年以降約20年間は減少が続き,60年以降はおおむね年間1,000件前後で推移している。平成8年には,前年と比べ,認知件数が39件(4.1%)減少して904件,検挙件数が56件(6.2%)減少して852件,検挙人員が48人(5.4%)減少して844人,検挙率は2.0ポイント減の94.2%となった。
 なお,検挙人員に占める暴力団勢力を見ると,その比率は高まる傾向が認められ,昭和30年代にはおおむね20%台,40年代前半には30%台,40年代後半には40%台,51年には50%を超え,59年以降は60%前後の水準で推移し,平成8年には62.0%を占めている。

I- 12図 脅迫の認知件数・検挙件数・検挙人員の推移