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 平成 8年版 犯罪白書 第3編/第9章/第4節/1 

第4節 フランス

1 殺人及び強盗の発生状況

 III-91表は,1975年,1980年,1985年,1990年から1994年までの間の,フランスにおける殺人及び強盗について,それぞれの認知件数と発生率を見たものである。殺人の発生率は,1975年から1980年にかけて大きく増加し,それ以降も漸増傾向を示している。また,強盗の発生率は,1975年から1985年までの10年間に2.5倍以上となり,それ以降もおおむね増加している。

III-91表 殺人及び強盗の認知件数・発生率 フランス(1975年・1980年・1985年・1990年〜1994年)

 III-92表は,1975年,1980年,1985年,1990年から1994年までの間の,殺人及び強盗それぞれについて,検挙件数及び検挙率の推移を見たものである。

III-92表 殺人及び強盗の検挙件数・検挙率 フランス(1975年・1980年・1985年・1990年〜1994年)

 III-93表は,1990年から1994年までの間について,殺人及び強盗の犯行の際に銃器が用いられた比率を見たものである。1994年では,殺人の19%,強盗の14%となっている。

III-93表 殺人及び強盗において銃器が用いられた比率 フランス(1990年〜1994年)

 III-94表は,1990年から1994年までの間について,銃器を用いた強盗の被害対象別の件数を見たもので,自宅や道路上において個人が被害に遭う事例が増加している。

III-94表 銃器を用いた強盗の対象 フランス(1990〜1994年)