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 平成 8年版 犯罪白書 第3編/第8章/第1節/2 

2 被害者の年齢と職業

(1) 年  齢
 III-47図は,昭和55年,60年,平成2年及び7年の各年について,殺人の認知件数における被害者の年齢層別構成比を見たものである。この各年の構成比を見る限りにおいては,20歳未満及び30歳以上40歳未満の割合が減少し,20歳以上30歳未満,50歳以上60歳未満,60歳以上70歳未満及び70歳以上の割合が増加している。

III-47図 殺人の認知件数における被害者の年齢層別構成比

 III-48図は,昭和55年,60年,平成2年及び7年の各年について,強盗の認知件数における被害者の年齢層別構成比を見たものである。この各年の構成比を見る限りにおいては,30歳以上40歳未満及び40歳以上50歳未満の割合が減少し,20歳以上30歳未満の割合が増加している。

III-48図 強盗の認知件数における被害者の年齢層別構成比

(2) 職  業
 III-49図は,昭和55年,60年,平成2年及び7年の各年について,殺人の認知件数における被害者の職業の構成上1を見たものである。この各年の構成比を見る限りにおいては,学生・生徒等の割合が減少し,無職者の割合が漸増している。各年により多少の変動はあるが,比率の高いものは,「自営業者・家族従業者」では,飲食業,建設業,農林・漁業及び小売卸売業等,「被雇用者・勤め人」では,土木建築関係労務者,風俗営業従業者(風俗関連営業従業者を含む。),交通運輸関係労務者,工員,飲食店営業従業者及び公務員等,「学生・生徒等」では,,乳幼児・未就学児童,小学生及び高校生等,また,「無職者」では,主婦等となっている。

III-49図 殺人の認知件数における被害者の職業別構成比

 III-50図は,昭和55年,60年,平成2年及び7年の各年について,強盗の認知件数における被害者の職業の構成比について見たものである。この各年の構成比を見る限りにおいては,無職者の割合が減少している。学生・生徒等の割合は増加していたが,7年は漸減している。殺人における被害者の職業と異なる比率の高い職業として,「自営業者・家族従業者」では,風俗営業(風俗関連営業を含む。)及び金融業等,「被雇用者・勤め人」では,販売店員,事務員及び警備法上の警備員等,「学生・生徒等」では,大学生等が見られる。

III-50図 強盗の認知件数における被害者の職業別構成比