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1 特別調査の概要 法務総合研究所では,最近の凶悪事犯少年の属性,少年凶悪事件の被害者の属性等を把握するため,凶悪事犯少年に関する特別調査を実施した。
この調査は,平成7年に全国の少年鑑別所を出所した殺人事犯少年と,強盗事犯少年(ここでは前節の強盗・強盗致死傷・強盗強姦事犯少年を一括している。)計522人のうち,資料収集が可能であった者486人を対象とした(以下,これらの少年を単に「対象者」という。)。 なお,ここでは殺人事犯少年の特質を成人との比較において明らかにするために,平成7年の警察庁の統計を参考にしている。同資料によれば,同年の刑法犯検挙者中,殺人が行われた時に少年であった者の比率は約6%である。参考までに,同年の強盗の刑法犯検挙人員中の少年のその比率は,約4割である(第3編第2章第2節のIII-3図参照。)。対象者の非行名の内訳及び男女別は,III-46表に示すとおりである。 |