「入所した当時と比べて,全体的に自分自身が良くなったと思いますか」との質問に対する回答結果は,III-44表のとおりである。
無期は有期と比較すると,「入所した当時と比べて良くなった」と回答している者が多い。有期・無期を含め,良くなったと回答した者のうち,93.1%の者が「自分を見つめまじめに生活するようになった」と答えている。
III-44表 処遇経過に対する自己評価別人員
「仮釈放制度がなかったとしたら,あなたはどう思いますか」との質問に対する回答結果は,III-27図のとおりである。
III-27図 在所期間別に見た仮釈放制度に対する考え
有期は仮釈放に期待する者の比率が低いが,無期は在所期間が20年番超えてもなお,かなりの比率の者が,「仮釈放がなければ希望が持てなくなる」と答えている。これは,社会に再び戻りたいという無期の強い曇欲を示していると思われる。仮釈放の見通しについて質問したところ,無期の72.5%は「将来仮釈放になる」と回答している。一方,有期に対し同様の質問をした回答は36.6%にとどまっている。