III-4図は,犯行に供された凶器その他の物の種類別に検挙件数構成比を見たものである。
III-4図 凶悪事犯の検挙件数における犯罪供用物別構成比(平成7年)
殺人・強盗共に,刃物が最も多く,刀剣類・銃砲がこれに次いでいるが,銃砲の中では,けん銃が大半を占めている。総数に対する銃砲の比率をこの10年に限って見ると,殺人においては,暴力団の対立抗争事件の発生がピークに達した昭和61年の9.5%以降ほぼ一貫して低下し,平成7年には3.7%となっている。一方,強盗においては,最も高い年でも3.0%であり,総じて殺人の比率を下回っている(巻末
資料III-5参照)。