II-1表は，平成7年における交通関係業過及び道交違反を除く検察庁既済事件について，被疑者の逮捕・勾留の状況を罪名別に見たものである。
　身柄事件，すなわち警察等によって被疑者が逮捕され身柄付きで送致された事件及び検察庁で被疑者が逮捕された事件の被疑者の全被疑者に占める比率(身柄率)は28.5％で，これを罪名別に見ると，強姦が最も高く，以下，強盗，覚せい剤取締法違反，殺人の順となっている。身柄事件のうち，検察官によって勾留請求された被疑者の全身柄事件被疑者に占める比率(勾留請求率)は91.1％であり，これを罪名別に見ると，殺人が最も高く，以下，覚せい剤取締法違反，強姦，強盗の順となっている。勾留請求された被疑者のうち，裁判官によって勾留が却下された者の割合は，0.11％である。

II-4図　検察庁新規受理人員の罪名別少年・成人構成比

II-1表　罪名別検察庁既済事件の逮捕・勾留別人員