平成5年，6年及び7年の各12月20日現在の，行刑施設及び少年院における精神に障害のある被収容者数は，I-18表のとおりである。7年における収容人員に占める精神障害者数の構成比は，行刑施設受刑者で8.4％，少年院在院者で5.3％となっている。最近3年間における，行刑施設受刑者における精神障害者の占める比率は，わずかながら増加しており，これは，「その他の精神障害」(精神分裂病，そううつ病，てんかん，アルコール中毒，覚せい剤中毒等)者の増加によるところが大きい。

I-18表　矯正施設収容中の精神障害者数

　これらの者のうち，専門的な治療が必要な者は，医療刑務所又は医療少年院に収容して，治療を行っている。