第2節 覚せい剤事犯受刑者に対する特別調査結果
1 特別調査の概要 法務総合研究所では,覚せい剤事犯受刑者の行動と意識を明らかにするために,全国の刑務所及び少年刑務所の協力を得て,覚せい剤事犯受刑者へのアンケートによる総合的な特別調査を行った。 調査対象者は総数1,705人であり,男子については,平成6年3月1日から同年5月末日までの期間に刑確定により入所した覚せい剤事犯受刑者で,同年12月1日現在,全国の刑務所及び少年刑務所に在所する者1,046人であり,女子については,6年12月1日現在,全国の刑務所に在所する覚せい剤事犯受刑者659人である。 ここでは,今回の調査結果を紹介するとともに,昭和56年に行った同様の調査(以下本節において「前回調査」という。)との比較によって覚せい剤受刑者の最近の変化を見ることとする。
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