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 平成 7年版 犯罪白書 第3編/第3章/第2節/1 

第2節 精神障害のある犯罪者の概況

1 精神障害者等の刑法犯罪名別検挙人員

III-23図 精神障害者又は精神障害の疑いのある者の刑法犯罪名別検挙人員(平成6年)

 警察庁の統計によれば,平成6年における交通関係業過を除く刑法犯検挙人員30万7,965人のうち,精神障害者は469人,精神障害の疑いのある者は1,247人であった(以下,精神障害者と精神障害の疑いのある者をまとめて「精神障害者等」という。)。交通関係業過を除く刑法犯検挙人員に占める精神障害者等の比率は,0.6%である。
 III-23図は,交通関係業過を除く刑法犯検挙人員のうち,精神障害のため,自傷他害のおそれがあるとして,精神保健法により都道府県知事への通報の対象とされた精神障害者等の人員を罪名別に見たものである。人員では,窃盗・詐欺・横領が最も多く,精神障害者等の総数(1,716人)の57.4%を占めているが,精神障害者等の罪名別検挙人員総数中に占める比率では,放火の16.6%,殺人の12.2%が目立って高くなっている。