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法務省矯正局の調査によると,全国の行刑施設に収容された外国人未決拘禁者数は,平成5年12月31日現在において921人(男子784人,女子137人)であり,そのうち,永住者等を除く来日外国人は680人(男子574人,女子106人)で,外国人未決拘禁者全体の73.8%(男子73.2%,女子77.4%)を占めている。
IV-29図は,平成5年12月31日現在の来日外国人未決拘禁者数を男女・国籍別に示したものである。5年10月から6年3月までの6か月間に収容された来日外国人未決拘禁者の国籍数は,男子が51か国,女子が25か国,総数で53か国にわたっている(巻末資料IV-8表参照)。 次に,前記6か月間の来日外国人未決拘禁者の1日平均収容人員を国籍別に見ると,男子は,[1]中国118人(男子総数の22.6%),[2]イラン98人(同18.9%),[3]韓国・朝鮮49人(同9.4%),[4]タイ44人(同8.5%),[5]フィリピン33人(同6.4%)の順であり,女子は,[1]タイ32人(女子総数の40.0%),[2]フィリピン10人(同12.9%),[3]中国9人(同11.7%),[4]韓国・朝鮮8人(同9.5%),[5]コロンビア5人(同6.5%)の順となっている。 IV-29図 来日外国人未決拘禁者の男女・国籍別構成比 来日外国人未決拘禁者数について,平成5年9月と半年後の6年3月とを対比すると,月末人員では517人から631人へと114人(22.1%)の増加,月間延べ人員では1万6,963人から1万9,498人へと2,535人(14.9%)の増加となっている。IV-14表は,平成5年12月31日現在において,来日外国人未決拘禁者数を国籍・収容施設所在地別に見たものである。東京都内の行刑施設に収容された者が37.6%(256人)を占め,近接する埼玉,千葉,神奈川の3県の人員を加えると55.3%(376人)となる。和歌山県が79人で2位に上がっているのは,中国人の集団密航事件が摘発されたためである。 IV-14表 来日外国人未決拘禁者の国籍・収容施設所在地別収容人員 |