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 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第4章/第2節/2 

2 科刑状況

 最高裁判所事務総局の資料によれば,平成5年の地方裁判所・簡易裁判所による通常第一審における通訳・翻訳人の付いた外国人事件の科刑状況は,無期懲役3人,有期懲役3,489人,有期禁銅9人,罰金20人となっている。さらに,通訳・翻訳人の付いた外国人,日本人別に,有期懲役・禁銅の刑期別構成比を見たものが,IV-22図である。いずれも1年以上2年未満の刑期の比率が高く,約半数を占めており,6月以上1年未満の刑期が,これに次いでいる。執行猶予率は,通訳・翻訳人の付いた外国人事件では90.9%で,懲役に対するものが90.9%,禁銅に対するものが77.8%であるのに対し,日本人事件(日本人が被告人となった事件をいう。以下,本節において同じ。)では58.8%で,懲役は対するものが56.9%,禁銅に対するものが91.9%となっている。

IV-22図 通訳・翻訳人の付いた外国人,日本人別の有期懲役・禁銅の刑期別構成比