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 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第4章/第1節/2 

2 外国人被疑者の逮捕と勾留

 IV-5表は,平成5年における来日外国人被疑事件の検察庁既済事件(交通間係業過及び道交違反を除く。)について,被疑者の逮捕・勾留の状況を見たものである。来日外国人被疑事件の身柄率は72.3%,勾留請求率は97.1%となっているのに対し,来日外国人被疑事件を含めた全既済事件における身柄率は27.2%,勾留請求率は90.5%となっている。来日外国人被疑事件の身柄率及び勾留請求率が,全既済事件のそれに比べて高くなっているが,これは,来日外国人については,上陸時の在留資格が短期滞在の者が大半で,一般的には,国内における居住関係も安定していない者が多いことなどから,被疑者となった場合には,「住居不定」「逃亡のおそれがある」などと認められることが多いなどの事情によるものと思われる。

IV-5表 来日外国人被疑事件の逮捕・勾留別人員