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 平成 6年版 犯罪白書 第3編/第4章/第1節/3 

3 暴力団相互の対立抗争

 III-15表は,最近5年間における暴力団相互の対立抗争事件を見たものである。暴力団対策法が成立した平成3年以降においては,対立抗争事件は3年連続して12件である。5年の12件のうち,重点対象3団体が10件に関与しており,中でも山口組は8件に関与していることが注目される。特に,東京都内で発生した8件のうち,山口組が一方の当事者である事件が5件あり,山口組の東京進出に伴う他の暴力団との対立が顕著になっていることが認められる。また,山口組対極東会の対立抗争事件は,全国規模で敢行され,計42回の銃器発砲があり,一般市民に大きな不安を与えた。

III-15表 暴力団対立抗争事件の発生状況