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 平成 5年版 犯罪白書 第4編/第7章/第2節/5 

5 被害者感情と科刑

 被害者との示談その他事後措置の状況と科刑の関係で,両群の間に特徴的な差異が認められたのは,次の点である。
 実 刑 群  被害者感情で「宥恕(ゆうじょ)せず」が多い
 被害者感情を見ると,IV-53図のとおり,「宥恕」は,実刑群では43.2%,執行猶予群では41.3%で,ほとんど差異はないが,「宥恕せず」は,実刑群では27.1%,執行猶予群では19.6%となっている。これに「一部宥恕」を加えると,実刑群では,被害者の46.7%が何らかの形で加害者を許せないと感じている。

IV-53図 被害者の感情